新入社員のひとりごとブログ

新入りだから感じることがある(かもしれない)

叱られる に 慣れる

8カ月間叱られ続けた新入社員の目線から上手な叱られ方を考えたいと思います(自分のためにも)

毎日叱られるよね。いやー叱られるよね。
叱られているのかけなされているのか、嫌われているのか
よく分からなくなるほど。

これまであんまり叱られてこなかったもんだから、
叱られ方を知らなくて、どう対応すれば良いか分からず、
毎度パニックになるので、うまい叱られ方が知りたくて
阿川佐和子さんの「叱られる力」を買って読んだほど。それでもいまいちピンとこず。

「みんなを振り回している
みんなに迷惑をかけている
進歩していない
暖簾に腕押し状態です
みんな疲れている
あなたのため
みんなあなたとは仕事したくなくなる
こっちも疲れているからちゃんとやって…etc」

ツライツライツライツライツライツライ…endless☆

私が思いついた幼稚な作戦は
「これはプラダを着た悪魔ごっこなんだと思い込むぞ」作戦
(より怒られた日は「私は韓国ドラマのヒロインなんだね」作戦に変更)

でもあんまり効果なかった、この作戦。
なぜなら、2時間程度でハッピーエンドの映画のように、そうそう早くうまい結果が出るわけないという当然の理由から。2時間で上司ぎゃふんと言わせるほど成長するなんて異星人の領域。
ハッピーエンドにたどり着かないプラダを着た悪魔なんて、誰も観たくない。私も観たくない。

叱られ方をわからないまま叱られ続け、やがてあまりに叱られるので、泣くわ、もう仕事無理とごねだすわ、先輩私に辞めてほしいんだと騒ぐわ、お腹痛くなるわ、会社行きたくなくなるわ……

そうだよもはや会社行きたくない病ですよ。

しかし、今は回復しました。
今日も結構な勢いで怒られておりましたが、
(もうあなたには辟易していますとか言われた、言葉が難しい)
怒られてしまったなあ…まあええかで終わりました。

これは、別に上司の言っていることを聞いたふりして聞き流しているとかではないです。受け身を身につけたのです!(いや、でもやっぱ聞き流してるとこはあるな。笑)

叱られることは柔道に例えられるかもしれません。新人が毎日毎日怒られることは、毎日毎日、柔道について何の技術もないながら、上司という強いやつに投げられている状態に例えられます。 だから痛いし、傷つくのです。

最初はタイミングがわからないから身構えられないのでダメージがでかい。いつどうやって技をかけられたのか、なんで技ををかけられてしまったのか、そんなこともわからない。
でもそれはそのうち分かるようになりました。あ、やっちまったわ、こりゃやばい今やばい。もしくは、うわーなんか知らないけどこれから来るわお説教タイム、オーラでてるわって。分かるようになるから、身構えて、冷静に怒られることができるようになりました。

そして相手のことを分かるようになるのも大きい。私ものすごく憂鬱なお仕事があって、それは出張なんですが、それは上司と2人きりで2泊とかよう分からん土地で過ごさなければならないからで、ごはんとかも一緒に食べなければいけないのです。でも嫌々ながら、酒飲みつつ会話すると、なんだかんだこの人普通の人なんだなあと気付くわけです(普通なの当たり前だろ、もっと早く気づけよ)。あと、あ、この人私のこと100%嫌いってわけじゃないんだー、ほかに食べる人いなかったら私とごはん食べてくれるんだってことで、嫌われてないことも実感することができます。

そしたら会社戻って怒られてても、その出張行って酒飲んでたときの上司のことが心の中に残ってるんで、恐れが軽いんですよね。
いわば、「お前になら、投げられても、まあ、ええで!」の気持ちですね。(クールな表現すれば、 信頼関係がある程度できてきたからってことです)

信頼関係がポイントなのだと思います。
私はよく言われていました。
言葉尻を捉えるのではなくて、どうして怒られているのか、その原因を考えるようにしてくださいと。
それはとても大事なことです。それができなければ怒られ損です。

で、はいわかりました。と答えるものの、怒られるとやっぱりショックで思考停止に陥っていました。先輩のことよく知らないし、そんな人に急にものすごい怒られても、わけわからんし!となります。

でもそのうち先輩のこと分かってくると、怒りポイントも分かるし、今は怒ってるけどそのうち元に戻ることもある程度想定できるようになる。そうすると安心して、叱られることができるのです。

で、余裕があるので、先輩の言葉尻ではなく、本当に言いたいことを叱責の中から汲み取ろうという気持ちにも少しずつなってくるのです。

だから、結論、待つしかないのかも。笑
言いたいことはわかる。
「あなたのこと嫌いなわけじゃないの、あなたのために言ってるのよ」
と言われても、そう思えないものは思えませんもの。

投げられっぱなしという意味では何も違いはないですが、
冷静に構えて上手に受けることができるのと、
ただただ投げ続けられるのとでは、まったく得られるものが違うと思う。

受け身、私もこの技まだまだ勉強中ですが、
少しずつ身につけていきたいなあとのんきに思っております。