先輩とうまくやっていく方法
新人であれば、中途入社の人なら分からないけれど、ほとんどの場合、指導係の先輩がいる。
私の指導係の先輩は、社内でも指折りのできる人、Aさん(女・仮名)。
よくできる人に指導させれば、よくできるやつに育つだろう、という考え方は正論のように聞こえるけれど、実際私が数か月経験してみて、そんなうまくいくものではないと実感している次第です。(笑)
先輩はよくできるので、私がいちいち失敗しているのを見ても、私のつまずきポイントが腑に落ちないから、イライラするばかり。
私はそんな先輩を見てびくびくし、
「すみません」を口癖のように繰り返す毎日。
友だちじゃないから、離れられない。
仕事だから一緒にいなければならない。
先のことは分からないけど、たぶん1年後も2年後もその先も。
結構悩んでいたので、
大学のときの先輩Bさん(男・仮名)に相談した。
私:「どうやったら先輩とうまくやっていけるんでしょう?」
B:「先輩とはうまくやれないでしょ!そういうもんでしょ!(即答)」
私:「えー?うーん…(10秒後)確かに、そうですね」
うん、たしかに、うまくやっていかなきゃいけないもんだと思っていたけど、
そんな決まりはなかったよなあ。
ていうかむしろ「うまくいかないもんだ」というスタンス。
私にとっては新発想。
Bさんは土木関係の仕事をしていて、
ダムとか道路とか発電所とか作るために、
山の奥で先輩や上司と共同生活。
今は鹿児島の山奥で、上司と二人でシェアハウスしてるらしい。
私なんかよりよっぽど会社の先輩や上司との密着度が高い。
それなのにやめることもなくうまくやっている、すごいなと思っていたが、
「うまくいかないもんだ」と思うことでうまくやっているという、
何とも逆説的な!!
で、私もまさにいまお試し中です、この作戦。
「先輩とはうまくいかないもんだ作戦」(そのまま)
今のところの結果、
これ、いいです。
まず、先輩のイライラは仕方ない、と半分気にならなくなる。
まあ、そういうもんよね、と思って流せる。
イライラのすべての原因が私とも限らないな、ということにも気づけた。
気持ちの切り替えが早くなる。
注意されても、注意されたこと自体だけに反省して、
次からがんばろ、という思考になれる。
先輩とうまくやっていかなければと思っていれば思っているほど
ああ、また先輩を怒らせてしまった、と
自分の株が下がったような、ポイントが減ったようなそんな気分になるのではと思う。注意された言葉自体よりも、注意されたという事実ばかりが気になってしまうのではと思う。
あとは、ちょっと距離をおいて見ることができるようになる。
「うまくいかないもんだ」と思っていることで、
心に余裕ができて、先輩と自分との関係性も距離をもって見ることができる。
この作戦をし始めて、
なんだか前よりも先輩とうまくやっていけている気がする。
「先輩とはうまくいかないもんだ作戦」
皆さまもよろしければぜひお試しください。